とある部屋に家族写真が飾られている。
そこに写るのは、父親、母親、そして娘と思われる少女。


少女の名前は「ルナ」。本作の主人公である。

その日、両親は出かけ、ルナはひとり家に残される。

何もない夜。静かな寝室。ルナはベッドで目を閉じた。

──「ガシャーン!」
雷鳴のような衝撃音。

割れる窓の音に飛び起きたルナが、目にしたものとは。

ライター/ねりけし


◇ 本記事の構成 ◇
・『LUNA』はどんなゲーム?
・『LUNA』は本当に怖い?恐怖を演出する音とビジュアルの力
・短時間で終わるのに、ずっと心に残る──『LUNA』という体験

『LUNA』はどんなゲーム?


『LUNA』は、プレイ時間約2時間程度のホラーアドベンチャー。
プレイヤーは、少女・ルナを操作しながら、ある“秘密”に触れていく。

追いかけてくる「暗い存在」
鍵を握る「謎の本」
そして、誰も知らないはずの、ある“記憶”

ドットで描かれた、静まりかえった家の中を逃げ回りながら、
あなたは真実を知る者となる。

けれど、それは本当に「知ってよかったこと」だったのだろうか──

『LUNA』は本当に怖い?恐怖を演出する音とビジュアルの力


怖かったのは、耳元で響くリアルなサウンドの数々。
心を浸食してくる、不気味なBGM。

「コツ、コツ、コツ……」と静かに響く足音。
突如として耳を裂く、ガラスの割れる音。
そしてーー暗い存在が、耳元でささやく“声”

この“音の恐怖”が、プレイヤーのすぐそばに“何かがいる”ことを確かに知らせてくる。

さらに恐怖を彩るビジュアル。
一見するとかわいらしいドット絵で表現された世界。しかしながら、「恐怖の輪郭」は精密に表現されており、私の心をゆっくりと掴んでいく。

しかし感じるのは「恐怖」だけではない。


イラストの描線には、どこかあたたかく、
誰が見ても「かわいい」と感じられる、素朴で愛らしい魅力がある。
だがその奥には、あやしくも美しい引力が潜んでいる。

独特のくすんだ色使い。
シンプルでありながら美しい装飾と流れるような曲線。
そして、感情を感じさせない空虚な瞳──。

それらが、この作品を“ただのホラー”で終わらせない。
“美しさ”を孕んだ恐怖体験へと、そっと昇華させているのだと感じた。

短時間で終わるのに、ずっと心に残る──『LUNA』という体験



『LUNA』は、短い時間で恐怖を味わえる、遊びやすく、それでいて奥深い作品。

隠し要素や考察の余地も用意されており、プレイヤーの探索欲をしっかりと刺激してくれる。

中には、自力で見つけるのが難しいものもあるが、
どうしてもわからないときは、Steamのコミュニティ掲示板を覗いてみるのも一つの手だ。

恐怖の中に、美しさがひそむこの物語。
きっとあなたの記憶にも、そっと爪痕を残していくだろう。

引用・参考情報について
本記事で使用したスクリーンショットおよび情報は、以下に基づいております。

スクリーンショット: 『LUNA』のゲーム内プレイ映像より取得(購入版を使用)
ゲーム仕様・特徴: 『LUNA』のSteam公式ページを参考

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