カプコンブースに足を運んだ時には、すでに『バイオハザード:レクイエム』の試遊整理券は配布終了していた。
開幕から間もなく枠が埋まったことを示すその光景は、この作品への期待と注目度の高さをはっきりと物語っていた。
ブース中央には巨大なスクリーンが設置され、最新映像が光と轟音をともなって流れ続けている。通りかかる人々の足を止め、視線を釘付けにするその存在感は、「バイオハザード」というタイトルの圧倒的な重みを改めて感じさせるものだった。
ライター/ねりけし


バイオハザードとは ─ サバイバルホラーの原点とシリーズの歴史

1996年、初代『バイオハザード』がPlayStationで発売された。
洋館を舞台にした極限のサバイバル体験は、「サバイバルホラー」という新たなジャンルを世に刻み込んだ。
続く1998年の『バイオハザード2』では、ラクーンシティを舞台にレオンとクレアの物語が描かれ、シリーズの人気を決定づける。翌年の『バイオハザード3 ラストエスケープ』では、プレイヤーを執拗に追い続けるネメシスの存在が、新しい恐怖を生み出した。
2000年の『コード:ベロニカ』では完全3D化を果たし、物語はさらなる広がりを見せる。
そして2005年、『バイオハザード4』でシリーズは大きく転換する。肩越し視点=ショルダービューが導入され、ホラーからアクションへと大きく舵を切ったこの作品は、ゲーム史そのものを変えたと評される。
その流れを受け、2009年の『バイオハザード5』では協力プレイが本格導入され、2012年の『バイオハザード6』では群像劇として多数の主人公が描かれた。
転機は2017年。『バイオハザード7 レジデント イービル』で視点は一人称に変わり、恐怖の本質が再び前面に立ち戻った。新主人公イーサンの視点で描かれる閉塞的な恐怖は、シリーズの原点を思い起こさせながらも新鮮な衝撃を与えた。
その続編となる2021年の『バイオハザード ヴィレッジ(8)』では、ゴシックホラー的な世界観が展開され、ドミトレスクら新たな強烈なキャラクターが世界的な話題を呼んだ。
同時に、『RE:2』『RE:3』『RE:4』といったリメイク作品群も登場。最新のグラフィックと操作性で蘇った名作は、往年のファンにも新規プレイヤーにも受け入れられ、シリーズの地位を改めて強固にした。
映画、CGアニメ、小説など数々のメディア展開を経て、『バイオハザード』は単なるゲームの枠を越えた文化現象となった。
“ゾンビ”と“サバイバルホラー”という言葉を、世界に定着させたシリーズ――。その歩みは、今なお進化を続けている。
出典:CAPCOM公式サイト「バイオハザードポータル」
シリーズ最新作『バイオハザード:レクイエム』の特徴と注目点
『バイオハザード:レクイエム』あらすじ


廃墟と化したホテルで発生した変死事件――それがすべての始まりだった。
捜査に当たるのは、FBI分析官グレース・アッシュクロフト。8年前、同じホテルで母を失った彼女は、過去と向き合うように現場へ足を踏み入れる。
小さな事件の背後に潜んでいたのは、やがて世界を震撼させた“ラクーン事件”の影。
失われた記憶、忌まわしき災厄の真実。
それは「鎮魂(レクイエム)」という名の物語へと繋がっていく。
主人公キャラクター

グレース・アッシュクロフト
FBI分析官。推理や分析などが専門で、そのフィールドでは並外れた集中力と洞察力を発揮する。
母を失った事件の影響から、内向的になり、仕事に没頭する日々を過ごしている。
廃ホテルで起こった変死事件調査のため、単独で街に向かう。
トレーラーを見ると、普段は落ち着きがなく少し頼りない印象を受けた。普段は、内向的な影響がでて人から話しかけられると慌ててしまうのだろうか。
視点切替とサバイバル要素


戦闘、探索、リソースマネジメント――そして恐怖に震える時間。
最新作『バイオハザード:レクイエム』は、シリーズが築いてきた“サバイバルホラーの真髄”をそのままに、新たな進化を遂げている。
特徴的なのは視点切り替えだ。
没入感の高い一人称視点と、キャラクターの動きを鮮明に捉える三人称視点。そのふたつを自由に行き来できる。
さらに進化したグラフィック表現は、恐怖と爽快感をより濃く体験させてくれるはずだ。
製品情報

タイトル:バイオハザード レクイエム
対応機種:PlayStation®5 / Xbox Series X|S / Steam / Nintendo Switch 2
ジャンル:サバイバルホラー
発売日:2026年2月27日(金)
価格:未定
©CAPCOM
NoirPix編集部より




整理券を待ち望む人たち、轟音に揺れる巨大スクリーン。
そこでは、“終わりなき悪夢”の続章を待ち望む人々の熱気を強く感じた。
バイオハザードが生まれたのは1996年。
人気の絶えないタイトルで、往年のファンから、若いゲーマーまで「バイオハザード」という作品をプレイしているのは感慨深いものを感じた。
圧倒的に美しいグラフィック、謎めいたストーリー、そして美しくも衝撃的な映像の数々。
まさに満を持して”最新のバイオハザード”が登場したと感じた。
サバイバルホラーの原点から続いてきたバイオハザードの系譜は、今度は「レクイエム=鎮魂歌」という名をまとい、再び私たちを恐怖の奥底へと引きずり込もうとしている。
その旋律がどんな真実を暴き、私たちの心にどんな記憶を刻むのか──。
2026年2月27日、その日を静かに、そして熱く待ちたい。
引用・参考情報について
本記事で使用したスクリーンショットおよび情報は、以下に基づいております。
- スクリーンショット・写真:TGS2025会場(カプコンブース)にて撮影したもの、ならびにCAPCOM公式配布素材を使用
- ゲーム仕様・特徴・ストーリー:CAPCOM公式サイト『バイオハザード:レクイエム』ページおよび公式プレスリリースを参考
- シリーズ年表・歴史:CAPCOM公式サイト「バイオハザードポータル」を参照
©CAPCOM
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